
「まだ誰も出演者が決まっていない番組に、“推しを出してほしい”という声が届いた話」 からの続きです。
「“推し”が出る番組」から「“推し”のファンが出る番組」へ──始まりは、想定外だった
2025年4月24日(木)、下北FMさまの番組コーナー『推しVacation』がオンエアされました。もともとは、“推し”(アイドルさま)が番組MCとして出演し、「推しVacation」のサービスを紹介するという構想でしたが、今回のOA(オンエア)は、想像をはるかに超える展開を迎えることとなりました。
なんと、番組に出演したのは、「“推し”のファン」だったのです。
「まさか…このままOAを迎える?」──OAの2日前、番組は揺れていた
2025年4月24日OAを予定していた下北FMの番組コーナー「推しVacation」は、アイドル番組コーナーとしては、ある意味で“前代未聞”の展開を迎えました。 出演するアイドルさまがOA直前まで、決まっていなかったのです。
──おかげさまで、ファンのみなさまからは、「推しVacation」ホームページ、公式X、公式インスタグラム経由で「わたしの”推し”に出演してほしい!」という多くのご推薦をいただきました。あらためて、この場を借りてお礼を申し上げます。

しかしながら、まだ立ち上がったばかりのサービス/番組ということもあり、決して簡単ではない状況です…(これは「推しVacation」が始まったばかりで、実績がまだ乏しいことが主な要因です)ブッキングができていませんでした。
「このままだとわたし1人で番組やることに…」──4/22深夜 番組OAのわずか2日前
番組MCとなるはずのアイドルさまの出演が確定せず、夜の深い時間帯。さすがに焦りが出てきました。
「このままだと、わたし1人でやることになりそう…泣」
もちろん、まだ立ち上がったばかりのサービス/番組である以上、難しいことであることは重々承知していました。が、さすがに弱気に…。
一方で、せっかく枠をおさえていただいた下北FMさまで「しけた番組のOA」をするわけにもいかない。でも、カメラを前に、たった一人で番組進行は無理がある。
…どうやって番組を成立させる? 深夜の自問自答がはじまります。
でも、ふとひらめきました。
「“推し”がダメなら、“推し”のファンが番組ゲストとして出演するのはどうか?」
ある意味、前代未聞、自虐的なところからの発想ではありますが、よくよく考えたらこれは冗談でも投げやりでもなく、「応援の気持ちが番組になる」その原点に立ち返るものでした。
思いついたら即行動。すぐにX(旧Twitter)に想いを投稿しました。
実際、「面白そう!」とリアクションが。追い込まれた身としては、ありがたかったです。
本気で“アリかも”と思えた朝──4/23 (OA前日)
OA前日の朝を迎えますが、状況は一向に変わりません…。
昨夜の投稿を見てくださった方から、「面白そう!」とリアクションがあったことから本気で「ファン出演」企画に舵を切ることにしました。
「とはいえ、どの“推し”のファンにご出演をお願いしよう?」
そう考えたとき、思い浮かんだのは、今回、一番多く推薦をいただいていた、先日惜しまれつつ解散した「フジコーズ」。そのファンのみなさまでした。
そこで、DM経由で熱心にご推薦くださっていた【非公式】フジコーズファンクラブの「ファンコーズさん(会長)」 に、ダメ元で出演のご相談をしたところ… なんと快諾!本当に、感謝しかありません。
そこからDM経由で番組進行や、番組中に表示する資料の打ち合わせをさせていただきました。
その過程で、“推し”に対するファンの深い思いにあらためて触れ、「“推し”のファンがゲスト出演する」という、ある意味前代未聞で自虐的な企画も、いけるかもしれないと直感しました。
OA当日。緊張と感動の40分──4/24(木)
迎えた本番当日。疲れからか、午前中はあまりアタマがまわっておらず、事前準備が落ち着いたのが昼過ぎ。いったん通しで1人番組進行シミュレーションをしてみました。
テレビカメラを前にした番組進行経験ゼロのわたしは、自宅でストップウォッチをみながら、ひとり台本を読みながらのシミュレーション。 (実はここで、「あれ?けっこう時間が余るかも…」と勘違いしていたのですが、それは緊張で早口になっていただけでした)
しかも緊張もあって、台本を自分で作っておきながら「飛びそう(忘れそう)」だったので、シミュレーション後、ファンコーズさんに、こんなDMを送りました。
『台本は、話が脱線した時の軌道修正の指針くらいな感じで、「推しVacation」というお題に対して「推し活」トークで盛り上がり、おおいに脱線OK、PRタイム死守!!くらいな感じがベストです』
台本通りやろうとすると、逆にわたしが失敗しそうだったから…。
その後、下北FMさまに移動。スタジオ脇から出演者の方々のコーナーを見学。
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刻一刻と迫るOA。番組OAが近づく20時40分前後のDMでのやりとり。ファンコーズさんから「楽しみ7割、緊張3割」とのこと。わたしは逆の割合…。
いよいよOA10分前くらいに、「声でのゲスト出演」となるファンコーズさんとの回線テスト。 ここではじめて、ファンコーズさんの声を聴き、安心しました。
「あ、ファンコーズさん、ほんとに緊張してない。心強い援軍がいる。頑張ろう!」
ただ、直前に、わたしの確認ミスから、放送時間がCMをはさむため、実際は40分まるまるではないと気づきました(おいおい…)
いよいよ番組スタート。あっという間の約40分。
番組進行に不慣れだったこともあり、緊張で時間配分をミスしてしまいました。前半4分、後半4分の”推し”PRタイムを確保できなかったことが悔やまれました。
とはいえ、進行ミスのフォローも含め、ファンコーズさんは本当に素晴らしいゲストでした。
“推し”を語るその姿は、まるでプロのナレーターのようで、下北FMのDJ TOMOAKIさんも「アナウンサーになれるのでは?」と絶賛されていたほど。
わたし自身、ただの企画者ではなく、「推し活」に心を動かされた一人として、いち視聴者のように聴き入ってしまいました。(そんなんだから時間配分をミスした、ともいえます…)
“応援”が番組をつくる時代へ──これが「推しVacation」の原点
“推し”に出会えたことで、自分の人生が明るくなる。
そんな気持ちを持ったファンの方が、今度は“推し”の活動の場を作る側に回ってくれる。
これはただの出演者探しではなく、「応援が番組をつくる」ことの体現だったと思います。
今後、「推しVacation」は、サービスとしても始動予定ですが、この日の出来事は、その理想形を先取りしたような感覚でした。
Special Thanks:すべての“応援”へありがとう──ファンコーズさん。そして、かかわってくださったすべての方へ
番組終了後、ご本人から「出演のことをサイトに書いてもよいですか?」とファンコーズさんからご連絡をいただき、こちらも「ブログに掲載したい」とお伝えしました。
思わず「相思相愛ですね」とメッセージを送り合ったのは、小さな奇跡のような出来事です。
この数日のできごと。
それは、“推し”とファンがつくり上げた、ひとつの小さな物語。そしてそこに、わたしも、そっと混ぜてもらえたような気がします。
まるで、小説や映画のワンシーンのようでした。
今回は、 「”推し”のファンに、”推し”を想って番組にゲスト出演いただく」という、前代未聞(!?)のチャレンジでしたが… 皆さまの応援のおかげで、温かくて心ある放送になりました。 たくさんのご視聴&コメント、本当にありがとうございました!
🎤Special Thanks🎤
・番組MCに“推し”をご推薦くださったファンの皆さま (せっかくご推薦いただいたにも関わらず、ブッキングに至らず申し訳ありません)
・番組にご出演くださったファンコーズ会長さま
・ご視聴&コメントをくださった皆さま
(順不同です!)
今回の放送が、「応援の力」で何かが始まるきっかけになったら… そんな想いで、これからも“推しVacation”を育てていきます
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📺次回の放送は5月予定。 🎁「推しVacation」サービスでも、“推し”のご参加(自薦・他薦問わず)お待ちしております!
⏰【アイドルさまご本人&事務所さまからのご連絡(自薦)】を特に歓迎中! 💌ファンの方からのご推薦も大歓迎です📩DMお待ちしてます!
#推しVacation #下北FM #ファンの力ってすごい #応援が番組になる
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